北京五輪が無事終わったわけですが、これまで北京オリンピック
開催直前の中国と、東京オリンピック前後から始まったとされる
高度経済成長時の日本とよく比較されてきました。
実際に長期上昇相場と高度成長ど真ん中にあった当時を検証して
みますと、やはり株価は日本の例を見ても大きく上昇しました。
多少の調整はありましたが、日経平均株価が東京オリンピック開催
時の年の1964年当時の価格まで下がることはありませんでした。
当時の価格では二度と購入することは出来ないと思います。その後、
日経平均株価はバブルまで年々上昇を続けていきます。
中国市場も同様にGDPは年率で成長の途上であり、年々所得水準
は向上し、それに向かう姿はかつての日本とおなじです。
日本人が当時流行した外国ドラマで描かれるアメリカの生活に憧れ
を持ち、「あんな生活がしたい」といった欲望が実際に今現在の中国
でも高まっていることからしても日本と似ています。
しかし、多方面でインフラもすでに整い、生活水準自体は一部の層
を除き停滞している今の日本とは間違いなく消費パワーや、潜在的
な成長力が実際に大きく異なります。
そのような生活水準となった後に日本ではバブルがはじけ、お金を
不動産や絵画、株、海外不動産などへと手を広げました。
こうしたことから実体経済が成長していないのに不動産だけが上昇
していくということでバブル経済は加速して行ったのです。
しかし、今現在の中国は実体経済の成長する伸びしろが、まだある
のですが、米国発の金融不安により世界的に景気が後退局面に入
ることが確実視されているため厳しい状況が予想されます。
今後は、これまで急速に指数を伸ばしてきた分、さらに大きく低迷
する可能性が高いだけに注意が必要です。
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