株式投資にはリスクがつきものですが、中国株に投資する上で問題
となるのがディスクロージャー(情報開示)の面です。ここ数年でかな
りましになったとはいえ、国際基準にはほど遠い状態にあります。
日本でも粉飾決算を発表する企業が続出し、上場廃止に追い込まれ、
一時大きな話題となった時期があります。
中国はこれまで歴史的にも稀なペースで経済成長を遂げていたため、
多くの企業が業績を伸ばしてきたわけですが、ここにきて世界的に景
気が減速しているため中国経済にこれまでの勢いはありません。
今後は中国企業の中にも業績低迷しているにも関わらず順調に業績
を伸ばしているかのように偽る企業が出てくるかもしれません。
また、中国の株式市場に上場している企業には非流通株が7割程度
あるといわれています。株式市場に上場していながらこれほどまでに
高い割合で未公開になっている株が存在するのは問題です。
もし、国債基準に従って非流通株の大半を明日にでも市場に流通さ
せなければならないとなった場合は株価は大きく下落します。
今後、中国株式市場が国際的にもう一段高いレベルに発展するため
にはこうした問題をクリアにしなければなりません。
また、今年の頭に発表された世界の時価総額ランキングで中国企業
が上位を独占しました。しかし、上述したようなリスクがありますので
十分注意した上で投資する必要があります。
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