2007年に中国の国家発展改革委員会は国家戦略石油備蓄の中心
機関である国家石油備蓄センターが発足しました。
国家石油備蓄センターは国が100%出資しています。しかし基本的
には、他の政府部門とは独立した機関となっております。
中国で同機関は今後、エネルギー法案の中にあるエネルギー部の
直属機関になると予想されております。
また、2004年に国家石油備蓄基地の建設がスタートしたのですが、
実際に建設された地域はといいますと、浙江省・鎮海をはじめ、舟山、
山東省・黄島、遼寧省・大連の4ヶ所に建設されました。
黄島はまもなく本格的な稼働を目指しています。それ以外の3箇所は
すでに稼動しているようです。もっとも、まだスタートしたばかりである
ことから、月毎に量のばらつきがあるようです。
ちなみに、今現在備蓄されているのは中国産原油ではなく、ロシア産
ウラル原油の可能性が高いと推測されております。
ここ数年の間に急速に経済成長を遂げた中国はエネルギー需要が
急拡大しているため、備蓄の重要性が高まっております。
また、今後さらに需要が拡大するため、中国各地で備蓄センターが
建設されることが予想されています。海南省など3、4ヶ所にも石油
備蓄基地を建設する方向ですでに検討されています。
中国は産油国であるにもかかわらず、急速な経済成長の影響から
石油消費量の急増を受けて、半数近くを輸入に依存してます。
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