私事で恐縮なのですが、私、数年前まで輸入家具の事業をおこなっておりまして、
中国とマレーシアのベンダーから家具を仕入れさせていただいておりました。
実際にダイニングテーブルのような比較的大きなものから、皿などの食器を立てる
飾り具のような雑貨まで細かく商品を取り扱っておりました。
当時は、まだ家具のショーに行っても、今ほど
中国企業が出店していることもあり
ませんでしたが、今後はスウェーデンをはじめとした、ヨーロッパの家具メーカー
の製造を一気に請け負うことになると息巻いているところでした。
しかし、時は過ぎ、今では中国が家具の輸出高が世界一になりました。それまで
要した時間はおよそ5年くらいです。あまりの速さに驚いています。
家具の場合は相当な技術がないとできませんので、工場を立ち上げてから従業員
に技術を指導するのは大変だったと思います。
昨今、中国製品の品質に関するトラブルが後を絶ちませんが、今後は、こうした面
を早急にクリアする必要があると思いますが、中国の技術よりも日本の方がコスト
に見合うほど高いかと問われれば絶対にそんなことはありません。
また、おなじように安全度も高いかといえばそんなことはないのです。他人のフリ見
て我が身をただせではありませんが、日本の方が技術力や安全度をあげる努力を
しないと数年後には取り返しのつかないことになりかねないと思います。
戦後、世界から見た日本の製品といえば安くて粗悪。すぐに壊れると馬鹿にされた
そうです。それが改善をくり返すことでトップブランドに上り詰めました。
こうした経緯を中国も通り、品質をはじめブランド力の向上により、本当の意味での
中国経済の発展が実現します。数年で安全面も製品の質も日本を抜くと思います。
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